I hope you had the time of your life(愛猫マニーに寄せる想い)

本日、我が家の愛猫マニーが亡くなりました。

享年20歳、来月(5/11)には21歳の誕生日を控えてました。人間の年齢に換算すれば約100歳、猫の平均寿命が15歳と言われていますので、ずいぶん長いこと僕のそばにいてくれたことになります。

ただ、マニーとの出会いは、生まれたときではありません。

2007年に出会い、付き合い始めた彼女の家へ遊びにいったときが初めての出会いです。もう、かれこれ15年ほど前のことですね。

彼女は、雑種の雄猫2匹(マニー、ぶーちゃん)、Mダックスの雄犬1匹(ネスケ)を飼っていました。

動物は昔から好きだったものの、母親が動物が苦手だった影響もあり、一度も犬や猫を飼った経験がなかったので、初対面のときは、初めての彼女の部屋へ行くという出来事以上に、犬猫たちがどんな反応をするのかと、緊張していたことを、今でも覚えています。

マニーは、猫っぽいといえば、そうのかもしれませんが、人懐っこい弟のぶーちゃんと比較すると、心地よい距離感が遠く、自分から膝にのってきたり、甘えたりするような子ではありませんでした。

どこか気高く、(キレイな「にゃ~」という鳴き声で)はっきりと自分の要求を主張し、時折、兄弟想いの素振りをみせるマニー。

そんな兄貴的な立ち振る舞いから、我が家ではマニーのことを影では、サッカー界のキング・カズこと三浦知良さんにちなんで、キング・マニーと呼んでいました。

「我が家」…、そうです、彼女と結婚し、僕も正式にマニーたちの家族の一員となったのです。

その直後、雑種の雌猫ゆきじ(紅一点だったため、漫画「20世紀少年」の登場人物「瀬戸口ユキジ」が由来)を保護施設から迎え、我が家は超絶、混雑状態に。

過去にも脱出した経験が豊富なマニーにとっては、僕らが当時住んでた部屋はあまりに狭かったのでしょう。
すきを見ては玄関から脱出、窓の網戸を破壊して脱出と、時々、僕らを心配させましたが、外でしっかり遊んだ(?)後には何気なく、あの「にゃ~」ときれいな鳴き声を響かせ家に戻ってくるような頭が良く、そして憎めない子でもありました。

相変わらず距離感はあるものの、マニーも心は開いてくれたようで、マッサージをしてあげればゴロゴロと喉を鳴らし気持ち良さそうにしている姿を見ると、とても心が癒されました。

ただ、とある日、奥様が突然、亡くなりました。

その当時の記憶は鮮明なようで、ぼんやりと曖昧です。ただただ、僕は、混乱していました。今後、どう生きていけばよいのか、そして生きていていいのか、正直、分からない時期でした。

そんな僕を見た奥様のご両親は、マニー他の兄弟たちを引き取ることもご提案してくれましたが、僕は、奥様の「みんなことはお願い」という遺言通り、その後も、マニー達と一緒に暮らすことにしました。

当時の犬猫年齢からすれば、いい大人の年齢ですが、猫や犬はいつまでたっても子供です。ごはんをあげなければ生きていけません。

どう生きていけばいいか分からない自分にとって、マニー達にご飯を作り、トイレを掃除し、一方的に語りかける、という行為は、生きる支えでした。

こいつらが死ぬまで面倒を見ていかないといけない。勝手には死ねないな、と。

人間の子でもなく、犬猫ですが、自分にとっては大切な家族。

無条件に頼ってくる彼らの世話をすることは、自分にとっては救いでした。

時はは流れ、マニーにとっては弟のネスケ(Mダックス)が亡くなり、次いで、ぶーちゃん(白猫)も亡くなりました。

マニーも、7、8年前からは家から脱走することもなくなり、そして、ここ1年ほどは明らかにカラダの動きも鈍くなってきました。

それはそうですよね、猫で20歳を超えれば、人間でいえば90歳を超えているんですから。それでも気高い態度はかわらずでした。

ここ1週間ほど、ついに、カラダに力が入らなくなってきたのか、動けなくなってきて、ごはんも水も受けつけなくなってきました。お別れのときが、刻一刻と迫ってきたのは明らかでした。

それでも、マニーは定期的に「にゃ~」という鳴き声で「何か」を伝えようとしているようでした。

幸いにも、会社勤めを辞め、自宅で仕事をすることが多かったので、マニーが呼べば、すぐに近くに駆け寄り、ただただマニーに呼びかけに答え、声をかけ続けていました。

そして、今朝、僕が目を覚ますと、マニーはすでに天国へと旅立ってしまった後でした。

表情を見る限りでは、あまり苦しそうではなかったですが、少し口が開いていたので、最後にいつものように「にゃ~」と僕を呼んだのかもしれない、そう思うと、それに答えることができなかったのが悔やまれます。

人との出会いもそうですが、マニーと出会ったのも奇跡のようなもの。

奥様と過ごした時間以上にマニーと過ごす時間が長くなるとは当時の僕は想像もしていませんでしたが、いまはただただ、伝えたいです。

「俺と一緒にいっぱい生きてくれてありがとう」と。

ここ最近はマニーの軽快な走っている姿を見れなかったけど、天国に行ったら、ママや弟たちと一緒にいっぱい走り回るんだぞ! お父ちゃんは、ゆきじが亡くなるまでは死ぬに死ねないから、まだそっちにはいけないけど。いつか、また会える日を願って。

I hpoe you had the time of your life

↓亡くなった奥様が、生前、子供たちとの日々を綴っていたブログ『MY SWEET HOME』です。

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