「手」を酷使する試験だからこそ、自分に合ったペン選びが重要
税理士試験は非常にアナログな試験で、受験科目によって多少の違いはあるものの、試験時間120分の間、理論問題と計算問題を解答するために、文字をひたすら紙に書き続ける「頭」にも「手」にも過酷な試験です。
「頭」については日々の勉強の積み重ねが大切なことは言うまでもありませんが、「手」への負担についても忘れてはいけません。
僕は、受験1,2年目の頃は、あまり「手」の負担については頭にありませんでした。計算の練習問題を解くときも、理論を暗記するときも、ひたすら紙に文字を書くことを中心に勉強していたため、ひどい腱鞘炎と肩こりに悩まされた時期もあります。
その頃から、少しでも「手」への負担を軽減させるため、また、試験で効率的に問題を解くため、ペンも色々と試してきました。
最終的に長く愛用していたもの以外はメーカーの名前までは覚えていませんが、単色のポールペン、三色・四色の切替式ボールペン、蛍光ペン、万年筆など種類も様々です。
最も愛用し試験本番でも使用したペン
最も長年愛用していたのが、下記の5種類で、学校での答練や試験本番にもそれらのペンで臨みました。
三菱鉛筆 uni ジェットストリームスタンダード0.5mm【黒】
三菱鉛筆 uni ジェットストリームスタンダード0.5mm【青】
三菱鉛筆 プロパス・ウインドウ太字角芯・細字丸芯【桃】
三菱鉛筆 プロパス・ウインドウ太字角芯・細字丸芯【黄】
三菱鉛筆 プロパス・ウインドウ太字角芯・細字丸芯【空色】
ボールペンについてですが、自分は筆圧が強く、文字を書くスピードが遅いのですが、ジェットストリームは書き心地が滑らかで、ペンが紙が引っかかる感じもないため、手への負担が軽減されます。
また、価格が安価で一本100円程度とコスパがよく、比較的コンビニで置いている店舗が多かったのもメリットでした(これは自分の書き方の問題かもしれませんが、インクを最後まで消費する前にペン先がつぶれて書けなくなることがあったので、常に黒と青を2本ずつストックしていました)。
蛍光ペンは、使用頻度としては、試験本番より、普段の勉強時のほうが高かったのですが、このペンの良さは、太芯の部分が名前の通り「窓」のように空いていて、線を引くときに、下の文字が確認できるので引きやすかったことです。
また、こちらもコンビニでも置いてあるところがあったこと(自分は主に、東急ハンズはロフトで3、4本まとめて買ってストックしていました)。
数本のペンを使うなら、数色切替ができる2色、3色のボールペンの方が、ペンを持ち帰る時間が軽減できるのではと、それらのペンを使用したこともあるのですが、どうもペンの太さが合わないのか、長時間文字を書くと疲れるので、持ち替える時間のロスよりも、書き心地を重視した選択でした。
試験中のボールペン・蛍光ペンの使い方
実際の試験では、5本のペンを用意していたのですが、使い分けは以下の通りでした。
問題文の確認(素読み)時
問題の素読みの段階で、ちょっと難しそうな箇所(ひとまず飛ばす候補)には、蛍光ペン【黄】で問題文の番号あたりにチェックをしておく。
問題文のなかで、絶対に読み飛ばしてはいけないような文言(例えば「会計期間」や「但し書き」など)は蛍光ペン【赤】で線を引いて起き、実際に問題を解く段階で読み飛ばさないようにする。
実際に問題を解く段階
理論問題
理論問題は、問題文と解答欄が明確に分かれており、解答用紙を行き来することが少ないので、ボールペン【黒】で解答しても、後で見返す際に問題なかったので、黒を使用してました。
あと、これは自分の感覚だけなのかもしれませんが、同じ種類なんだけど、青より黒のペンのほうが書き心地がよかったのも影響しています。
計算問題
計算問題は、解答中も見返しの段階でも、たびたび解答用紙を行き来するため、黒色より青で解答しておいたほうが、自分が解答した箇所が確認しやすかったため、黒色で印字されている問題文とは異なるボールペン【青】を使用していました。
なお、素読みの段階で、黄色のマーカーで印をつけていた問題は、この段階で、やっぱり難しそうだと思った場合、蛍光ペン【桃色】で上塗りして飛ばす。解けると思った問題は、解答して蛍光ペン【水色】で塗りつぶしていました。
そして、時間が余った場合には、最後に飛ばした蛍光ペン【桃色】の問題に再度挑戦してみるといった使い方をしていました。
答練、本番以外は「手」を休ませてあげることも大切
自分にあったペン選びも大切ではあるのですが、長時間文字を書くことは「手」への負担であることには変わりません。
できれば、文字を書く時間自体を減らすことも大切です。それは、勉強方法も見直すことにも繋がります。
自分の場合は、計算問題については、実際に手を動かして問題を解くことは必要ですが、何度も同じ問題を解答することはできるだけ避け、その代わり、間違えた問題は間違いノートに記録して、その間違いノートを見返す時間を増やしました。
理論問題については、学校での答練以外では、実際に文字を書いて記憶することは一切やめました。
そのかわり、普段は覚えた暗記は実際にぶつぶつ口に出して暗唱して記憶を定着を図り、一定期間ごとにWordで文字を打って暗記の精度を確認する方法に変えました。
結果として、声に出して暗記する方法は、自分にとって結構あっていた暗記方法だったのか「手」への負担を軽減しつつ、暗記の苦痛も少しは軽減できたと思います。