何時でも確認できるのが『Evernote』で作成するメリット
資格試験の勉強では、一度間違えたことを記録しておき、再度間違えないようにするためにも、また、自分が犯しやすい間違いの傾向を自覚するためにも「間違いノート」を作るとよいと言われています。反対に、間違いノートを作る必要がないとおっしゃっているかたもいます。
この問題については、どちらが正解というのはないでしょう。
結局、自分に合った勉強法で、合格という結果を残せればよいのですから。
ただ、税理士試験1年目に惨敗した経験から、個人的には間違いノート(らしきもの)は作ったほうが有効だと感じ、受験2年目から間違いノートを作成して使っていました。
作成に使用したツールは、手書きのノードではなく、アプリのEvernoteです。
Evernoteを使った理由としては、元々は受験1年目に手を酷使しすぎたために腕や肩が痛くなってしまったため、手で字を書く時間をできるだけ減らしたかったためですが、EvernoteはWeb版、ダウンロード版、iPhone版、iPad版など様々なプラットフォームが利用できるため、自宅ではPC(デスクトップ版)やiPad、外出先ではiPhone、勤務先にいるときは(こっそり)勤務先のPC(web版)と、どこでもスキマ時間を使って確認することができたことは、後付けですが、非常にメリットがあったと感じました。
間違いノート本文に記載する内容はシンプルに、漏れなく!
間違いノートは、可能な限り、小テスト、トレーニング問題、答案練習、全国模試など問題を解き、解答を確認したその日うちに作成していました。
別に日にちがあいても、間違えた内容の確認はできますが、直前期にはいると、次から次へと答練やら模試やらでアウトプットする機会が増えるので、ノートを作成すること自体が面倒になってしまいますし、その日のうちに作成しておけば、翌日から見直すことができるので、記憶の定着率があがると思います。
「間違いノート」の作成といっても、凝った作り方はしていません。
・ノートのタイトル
「問題のタイトル」 ex)トレーニングNo.1 問10、直前オープン模試など
・ノートの本文に記載する内容
間違えた内容・原因、正しい計算式、間違えた原因、二度と間違えないようにするための対策等
上記の内容を簡潔に箇条書きにしている程度です。
最初の頃は、問題文そのものを書いていたり、カメラアプリで問題文を撮影して貼り付けたりしていましたが、ノート作成に時間がかかるし、ノートを見返すこと自体にも時間がかかります。
箇条書き程度でも、一度は解答した問題なので、間違えた問題の論点・原因だけまとめておけば、十分だと思い、受験3年目くらいから上記のスタイルに落ち着きました。
それより作成する際に気をつけていたのは「電卓の打ち間違いによる計算ミス」「計算に使用する数字の転記ミス」など、いわゆる単純ミスも漏れなく記録していたことです。
税理士試験において、単純ミスは1つだけでも致命的ですので、自分への戒めのためにも、どんな問題で単純ミスをしやすいのか把握するためにも、ミスの原因は記録しておいたほうがいいと思います。
作成した間違いノートを確認する手順
あとは作成した間違いノートを見直す手順です。
例えば、まず科目ごと(簿記論、財表、消費税等)にノートを作り、そこに上記の手順で作成したノートをストックします。そして、サムネイル画面の上部にある「並び替え」ボタンから「更新日」による並び替えを選択します。そうすると上からノートノートが更新日が新しい順に並びます。
次に、同じ「並び替え」ボタンをもう一度クリックすると並び順が反転し、並び順が更新日の古い順番になります。あとは、上に表示されたノートから順々に確認していくだけです。※数日前にやったことを見返す場合は新しい方がよい場合もあります。そのあたりの使い方は自由です。
そして確認が終わったノートは、一番下の行に「改行」を入れるなどして、ノートの内容を更新します。※以前のEvernoteのバージョンではショットカットキーで「更新日」を現在時刻に変更できたのですが、最新のバージョンではできなくなっているため、ノートの内容を更新するしかないのかもしれません。便利な機能だったのに…残念。
ノートを更新日の古い順に並べているので、更新したノートは一番下になります。この手順で上にあるノートから順番に見直します。
Evernoteは自動でデバイス間の更新内容が同期されますので、前日の夜に自宅のPCで確認した続きを、翌日の通勤電車のなかでiPhoneを使ってすることもできます。作成した「間違いノート」を漏れなく全てぐるぐる回転しながら確認することがきるのもメリットのひとつです。