天才がやることは、凡人には真似できないのでは?
世の中には、本人はどう思っていようと「天才」と呼ばれる人々がいます。
僕はまだ、これまで実際にお会いした人のなかでは、この人は天才だなぁ!と思った人はいない(もちろん尊敬する方は多々いますよ!)のですが、本書の著者の経歴を見ると、間違いなくこの人は「天才」という部類に入る方だと思いました。
Dr.苫米地
・カーネギーメロン大学大学院で、10年に1人しか出ない計算言語学の博士号を取得
・マッキントッシュの日本語入力ソフト「ことえり」の開発者
・世界で最初の音声通訳システムを開発し、CNNで紹介される
・オウム真理教信者の逆洗脳を手がける
などなど、プロフィールを見るだけで「はぁ(@_@;)スゲェ~なぁ」って感じです。
ここ数年の脳科学ブームで、著書も沢山だされているようですが、僕は先生の著書は初めて手にとりました。最近まで、読書自体をあまりしてこなかったのもありますが、どうも「天才がやることは、凡人は真似できないのでは?」 と、疑心暗鬼なっていたからだと思います。
それでも、ここ数ヵ月間の意識の変化もあり、また、現在挑戦中の税理士試験では、とにかく「暗記」が重要な要素でもあるので、なんとか参考になることが一つでもあればと思ったのが読んでみた理由です。
勉強法の最大のコツは「頑張らないこと」。頑張るということは本当はやりたくないことを無理やりやっているわけだから、効率が良くない。イヤなことを無理やりやろうとすると、脳が拒否反応を起こし、IQが思いっきり下がります。
「なぬ? そうなの?」
と思いながら読み始めたのですが、脳の機能の説明から始まり、記憶力の上げ方、モチベーションの維持の方法、さらに英語の勉強方法と、「おっ、これは真似してみよう!」と思えるところが多々ありました。
まず、引っかかったのは、
知識があるために、かえって知識の習得が妨げられるケースがあります。 脳は自分にとって重要度が低いものは、認識できないのです。これを“スコトーマ”と呼ぶ。
という言葉。よく自己啓発本にも書かれていることで、僕も普段から気をつけるようにしているのですが、「ああ、それなら知ってるよ」と思うのはやはり科学的に見てもやはり良くないようです。
頭を良くするためには? キーワードは4つ!
「認識力」「理解力」「応用力」「記憶力」
この4つの能力をバランス良く増強することにより、そのシナジー効果により、次元の違う脳を手に入れることができるのです。
うん、確かによさそうだけど、具体的な行動に落とし込むとどういうこと?
①「認識力」強化
→知識を増やす(認識力アップの前提として知識は必要)
②「理解力」強化
→料理(レシピを見るのではなく、冷蔵庫の食材を見て「こういうものを作ろう」とゴールを設定してつくる)
→ゲーム(三つの別々のゲームを同時にプレイ。これは、脳の並列処理の訓練に役立つ)
③「応用力」強化
→「ある程度の知識」×「リラックスした脳の状態を作り上げる」
*この部分は僕的に理解しきれてなくて、上手く文章に落とし込めないです。スイマセンm(_ _)m
④「記憶力」
→ ・覚えなければならない事柄に対して、無理やりにでも重要度を高める。つまり覚えなければならないというシナリオを自分自身で作り上げ、それを「無意識」に納得させる。
・「知らない情報だ」と海馬に思わせる。つまり「間違える」こと。
・記憶をしようとするときには、儀式を決め、それとセットで記憶する。
「記憶力」の部分に関しては、かなり参考にして、試験勉強の勉強で実践してみてます。まだ、効果の程はわかりませんが、自分なりのやり方を後日「資格試験」のテーマで記事にしたいと思います。
さらに、その他にも第6章で紹介されているモチベーション・アップ法コツも参考にしてます。
「未来のなりたい自分から逆算した現在のあるべき自分の姿をリアルに思い浮かべる」
これは、サーモスタットのメカニズムといい、現在(現在の温度)がコンフォートゾーンからずれていると、モチベーション(サーモスタットの温度調節機能)が働き、コンフォートゾーンに近づこうとする行動を無意識のちにとってしまう。
まとめ
本書全体を読み終わって思ったことは、よく自己啓発本に言われているようなことは、科学的に見ても根拠があるんだなぁ、ということです。
モチベーションアップ法で紹介されている「なりたい自分をリアルに想像する」というのも、よく言われますもんね!
僕は本書を、受験勉強を乗り切るヒントに使わせてもらいましたが「子育て」や「英語の勉強」についての章もあるので、色々な方に参考になる書籍だと思いますよ。
あ、この本にはサブリミナルCDが付いているんですが、このCDも毎日欠かさず聴きながら勉強に励んでます。もぅなんでもヒントになることは信じきって徹底的に真似します(^_-)-☆
オリジナル記事の投稿年月日:2012年1月7日
当記事は管理人が過去に運営していたブログ『」リー:リー:リー』に投稿した記事です。管理人のミスでブログ自体が消滅してしまいましたが、生原稿が残っていたものを若干修正のうえ、再アップさせていただいております。