直接データを入力するのが「間違いの元」
事業の内容を劇的に転換した、というような特殊な事情がなければ、毎月の取引内容の大半は同じ取引先(お得先、仕入先)と、同じ内容の取引が発生します。異なるのは金額くらいではないでしょうか?
つまり、経理処理も、大半は前月と同じデータを繰り返し入力することになります。
しかし、同じ内容の取引を、毎回キーボードでデータ入力をすると、以下のようなミスを引き起こしてしまう可能性があります。
- 同じ取引先なのに、重複して補助科目を作成してしまい、債権・債務の管理が困難になる。
- 同じ取引内容なのに、摘要欄のデータが「全角」と「半角」が混在してしまい、検索でひっかからない。
出来るだけ手間をかけずに、正確にデータ入力をするためには、可能な限り、過去のデータを活用するのがコツです。
同一事業年度内の仕訳をコピペする方法
同一事業年度の仕訳をコピーするには、仕訳日記帳を開いて、コピーしたい仕訳を検索します。
コピーしたい仕訳列の一部を選択した状態(黒色に反転)で、「行コピー(Ctrl + L)」をし、続けて「行貼り付け(Ctrl + Y)」を実行します。そうすると一番下の列にコピーした仕訳が貼り付けられます。
全く同じ仕訳がコピーされるので、「日付」と「摘要」(必要であれば)を変更すれば完了です。
前事業年度の仕訳をコピぺする方法
前事業年度(前年)の仕訳もコピーすることができます。
事業年度の初月は、仕訳日記帳では前月の入力データがないので、仕訳日記帳からはコピーができません。
そのため、まず前年度仕訳日記帳を開き、同一事業年度の仕訳コピーと同様の方法でコピーしたい仕訳を検索します。
コピーしたい仕訳列の一部を選択した状態(黒色に反転)で、「当年度の仕訳日記帳へ登録(Ctrl + R)」をします。
すると、自動的に仕訳日記帳に移動し、一番下の列にコピーした仕訳が貼り付けられます。
日付はコピー元の仕訳と同一日でコピーされるので、正しい日付に変更するのだけはお忘れなく!
昨年(2021年のアップデート前)までは、「当年度の仕訳日記帳への登録」という機能は実装されていなくて、
❶前年度仕訳日記帳で「行コピー」
❷当年度の仕訳日記帳に画面を切り替える「行貼り付け」
❸当年度の仕訳日記帳で「行貼り付け」
という手順でしたが「当年度の仕訳日記帳への登録」が実装されたことにより、少し手順が減って使いやすくなりました。
まだ、この機能を使ったことがない方は、是非試してみてくださいね!