『不燃系』の負の影響を避けるための選択が「独立」

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個人で完結する仕事ならマイペースでもいいが…

以前、某物流企業の仕分けのアルバイトをしていたことがありました。

物流の仕分けのバイトはいわゆるガテン系の仕事ですが、マッチョな男性ばっかりが働いている訳ではなく、10代の若い子から、50代と思わしき年輩の方々まで、性別の比率もパッと見た比率では恐らく3割程は女性の方も働いていました。

そんな幅広い年齢層のなか、当時30代だった自分は、労働者の中では平均的な年齢だったのかもしれません。そんな、平均的な自分ですらやはり体力的には結構大変だと感じたので、一見、マッチョでもない華奢な女性の方が機敏に働かれているのを見ると本当に凄いなぁと感じました。

つまり、身体的な性質による向き不向きはある程度あるかもしれませんが、誰でもそれなりの仕事の質は確保できるということです。

一方で、実際に働き具合を見ていると、必死に仕事をしているが、その仕事量が自分のキャパを超えてしまいテンパっているというより、どう見てもチンタラ仕事をしていると見受けられる人も一定数いました。

周りが恐ろしく必死に仕事をしていても、ひどくマイペースというか、我関せずという態度。個人で完結する仕事をしている人ならマイペースでもいいのかもしれませんが、他の人が絡む場合は話が別です。

明らかに周りの人間にも悪影響を与え、その場にマイナスの雰囲気を作り出していました。

可能な限り『不燃系』の人に係わらないために「独立」を選んだ

稲盛和夫さんは名著『生きる』の中で、労働者は3つのタイプに分かれると述べられています。

  • 『自燃系』→誰に言われることもなく、自ら仕事を主体的に進めることができる人
  • 『可燃系』→人に指示されれば、仕事をしっかりできる人。
  • 『不燃系』→指示をされたとしても、動かない人。

当然、『自燃系』が求められるのは言うまでもないのですが、『不燃系』の人のタチが悪いのは、本人のやる気の無さなどマイナスの雰囲気が周りに伝播して、全体の雰囲気も悪くなってしまうことです。

本人はそのような「場の雰囲気」を気にしていないのかもしれませんが、周りの人々は非常に敏感にその変化を感じています。

そういう人は、他人に助けられることがなくなってくなるから、結果として自分の首を絞めることになってしまうんですけどね。

自分は学生時代から野球やサッカーなど体育会系のクラブや部活に所属していたこともあり、団体行動とか組織で行動することにたいし、どっちかというと得意だと思っていた時期があったのですが、20代半ば頃、それが勘違いだったことを悟りました。

特別な体験があったわけではないのですが、自分の性格として元来「人の影響を受けやすい(いい方に解釈すれば、素直?)」ため、係わる人が多くなればなるほど、一定の割合で遭遇する負の影響を受ける確率が高くなることを経験則で徐々に自覚してきたような感じです。

『不燃系』『不燃系』の人に係わり、負の影響を受けないようにするためには「独立(=ひとり)」しかありませんでした。

もちろん、「独立(=ひとり)」とは言え、係わる人はそれなりにいますので、負の影響を受ける可能性はゼロにはなりません。

それでも会社員時代よりは、ある程度コントロールはできるように努力できるのが「独立(=ひとり)」の魅力のひとつです。

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