【freee】「家事案分」の機能を使わず、「取引テンプレート」で効率的に家事案分をする方法

目次

「家事案分」機能は便利だが、月別の損益を確認しずらい

前回、個人事業主(フリーランス)の経理で面倒な「家事案分」の手間を減らすfreee「家事案分」機能についてご紹介させていただきました。

この「家事案分」機能は、事前(年度の途中からでもOK)に、設定をしっかりしておけば、以降は、設定したルールに従って家事案分を自動計算してくれる便利な機能です。

一方で、プライベート分として経費から振り替えられる(除外される)金額は、決算整理仕訳(12月)に反映される仕様になっているため、推移表で毎月の損益を確認しずらい、という欠点があります。

あまり好ましくはありませんが、1年分の経理処理を確定申告時期にまとめて処理されている方には「家事案分」機能は適しているかもしれません。

ただ、毎月きっちり経理処理をされていて、家事案分の結果を各月に反映させられないかと考えている方には、この欠点を補完する処理方法として「取引テンプレート」を使用して家事案分の処理をすることをオススメします。

「取引テンプレート」機能を使用して、家事案分を処理する方法

この方法も別に面倒なことはしていません。あらかじめ、家事案分済の勘定科目・金額等を「取引テンプレート」として登録しておくだけです。

STEP
家事案分の取引テンプレートを設定する

「設定」から「取引テンプレートの設定」へ進み、「+新規作成」をクリックして、新規のテンプレートを作成します。

新規作成の画面で「テンプレート名」「勘定科目」「税区分」の必須項目は最低限、入力する必要がありますが、家賃など毎月の支払が定額のものについては、家事案分した金額も入力して、テンプレートを「保存」します。

※光熱費、ガソリン代など毎月の支払金額が変動するものについては、金額欄は空欄のままで構いません!

STEP
自動登録ルールを設定する

「自動で経理」で取引を登録します。
何もルールを設定していない場合、上画像のように「freee独自の基準により推測」で勘定科目を【地代家賃】と推測してくれてはいますが、当たり前ですが、家事案分までは反映されませんので、まずは、「詳細」をクリックします。

「詳細」画面が表示されます。上部の取引テンプレートの設定から、SETP1で設定した「テンプレート名」を選択すると、設定したテンプレートが表示されます。
そのまま、下部の「取引テンプレートを上書きし、自動登録ルールとして設定」にチェックを入れて、「登録」をクリックします。

続けて「自動登録ルールの作成」画面が表示されます。
「自動登録ルールを適用する条件」は、API連携されるデータによりますが「部分一致」(でいいと思います)を選択し、「上記の条件に一致したときに行う処理」が「取引テンプレートを推測する」になっていることを確認後、「作成する」をクリックします。これで設定は完了です!

STEP
自動登録ルールを設定後の取引登録

設定後に「自動で経理」で取引を登録する際には、STEP2で設定したルールが適用されるので、「詳細」で確認後、「登録」をクリックするだけで簡単です。

今回の取引テンプレートを使用して、家事案分を各月で計算すれば、当然、支払った金額(12.5万)のうち、経費になる金額(3.75万)だけが月次推移に表示されるので、毎月の損益は確認しやすいと思います。

前回ご紹介した「家事案分」機能にしても、今回の「取引テンプレート」の機能にしても、最初の設定さえしっかりしておけば、後々の経理処理は確実に手間を減らせますので、家事案分の経理処理が面倒だ、と感じているかたは、是非、いずれかの処理方法を試してみてください!

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