断られた理由は必ず具体的に聞く
金融機関に融資を申し込んだけれども、断られたという経験をしている経営者は少なくありません。
その際に、よく言われている理由が、「総合的に勘案して、今回の融資は見送らせていただきます」というもの。この理由だけを聞いて、そのまま引き下がっていては、その後の資金調達に支障をきたします。
そこで「次の資金調達を確実に行うために、銀行から融資を断られた時に絶対にしておくべきこと」という話になるのですが、融資を断られた時にまずすべきことは、ずばり
「断られた理由を具体的に聞くこと」
です。断られた理由を聞いて、自分たちの何に問題があったかを把握しておかないと、その点を改善できません。問題点を改善できなければ、何度申し込んでも断られます。
逆に、問題点を改善できたのであれば、前回申し込んだのが、たとえ3ヶ月前でも、再び申し込むことは可能になります。
断られた理由を聞いてもまともに応えてくれないときの対処法
「断られた理由を聞いても、まともに答えてくれない」と、ほとんどの方は思っていると思いますが、金融機関には、融資を断った際に、理由を言わなければならないよう、金融庁から指導されているのです。
金融庁は金融機関に対して、「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」に基づいて、監督・指導をしています。具体的には、その指針内の「Ⅱ 銀行監督上の評価項目」に、以下の文言があります。
なので、断った具体的な理由を教えてもらえなかった場合には、
「「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針 には、「融資を断った際は、時間的余裕を持って、その理由を説明できる体制を構築しなさい」となっていますが、お答えいただけないのですか?』
と言ってみてください。大抵の場合は、説明してくれると思います。
それでも、説明がなければ、金融庁に対して問い合わせをしてみれば、最終的には説明してもらえるでしょう。
融資を断られた場合、断られた理由を聞くことで、次の融資に活かすことができます。
そうは言っても、ご自身で金融機関に「断られた理由」を聞くことは難しいとお考えの方は、一度、金融機関のことを熟知している専門家へ、ご相談してみてください!