
『ブリジット・ジョーンズの日記』映画シリーズの概要
むかし、ラブコメ系の映画を好んで見ていた時期がありましたが、『ブリジット・ジョーンズの日記』は、そんな若かれし頃に見た大好きな映画です。
元々は、イギリスの女性作家ヘレン・フィールディングの人気作『ブリジット・ジョーンズの日記』を映画化したものですが、小説は読んでいなくても十分楽しめる作品です。
主演のレネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラントの演技はもちろん最高だし、要所要所で挟み込まれるソウル・クラシックや映画公開前後のヒット曲の数々も、音楽好きとしてはたまりません。
シリーズとしては、今回公開される新作が4作目となります。
- 1作目『ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年公開)
原題:Bridget Jones’s Diary - 2作目『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年公開)
原題:Bridget Jones: The Edge of Reason - 3作目『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016年公開)
原題:Bridget Jones’s Baby - 4作目「ブリジットジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」(2025年4/11公開)※海外公開は2/14
原題:Bridget Jones: Mad About the Boy
新作サントラ『Bridget Jones’s Diary: The Mixtape』収録楽曲紹介
新作は、海外では2025年2月14日に既に劇場公開済ですが、映画の公開に合わせて、新たなサントラ『Bridget Jones’s Diary: The Mixtape』もリリースされています。
2001年にシリーズ1作目が公開された当時にも、サントラがリリースされていますが、新たにリリースされたサントラには、第1作目~4作目から、それぞれ数曲ずつ収録されています(1作目:7曲、2作目:6曲、3作目:5曲、4作目:6曲)。
サントラを聴くだけでも、過去のシリーズ中の名場面が思い起こされ、さらに新作への期待が高まるので『ブリジット・ジョーンズの日記』ファンはもちろんですが、シリーズ未視聴の方のもオススメしたいです!
01「All By Myself」 Jamie O’Neal
aaaaa

オーストラリア出身のシンガーソングライターのジェイミー・オニールがカヴァーしたエリック・カルメンの名曲「All by Myself」。
劇中では、第一作目の冒頭、実家でのホームパーティーで、久々にマークと再会するもブリジットの印象は最悪。その後、自宅で一人で寂しくワインを飲んで泥酔し、パジャマ姿のまま大声で「All by Myself」歌っています。また、第三作目のオープニング、自宅でひとり、ケーキの火を消すシーンでも使用されています。
02「Respect 」 Aretha Franklin

オーティス・レディングが作詞作曲をし、1965年にリリースしたシングルがオリジナルである、説明不要のソウルクラシック。1967年にアレサ・フランクリンが、カヴァーした同曲は全米1位を獲得し、オリジナル以上の大ヒットとなりました。
同曲は、第一作目の劇中、TV局への転職が決まり、ダニエルに退職の意思を告げた際、ダニエルがブリジットを引き留めるも、「ここで働くくらいなら、サダム・フセインのお尻をふくわ」と印象的な決め台詞を残し、颯爽と会社を立ち去る場面で使用されています。
03「Stop, Look, Listen(To Your Heart) 」 Diana Ross, Marvin Gaye
aaaaa

ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイが1973年に発表したデュエット・アルバム「Diana & Marvin」に収録されている、スタイリスティックスのカヴァー曲「Stop, Look, Listen(To Your Heart) 」。
同曲は、第一作目の劇中、ブリジットが勤務先である出版社の上司であるダニエルの気を引こうと、出版記念パーティにて出来る女であることを印象づけようと司会を務めるも、上手くいかず落ち込むのですが、結果的に、ダニエルに食事に誘われ、その後、ダニエルの自宅へ行き事に及ぶという結果オーライな展開の場面で使用されています(デカパンを見られ恥ずかしがるブリジットが可愛らしい)。
04「I’m Every Woman」 Chaka Khan

1978年にリリースされたチャカ・カーンのソロ初シングル。年代的にディスコの影響を受けている楽曲です。世代によっては、映画「ボディーガード」で使われたホイットニー・ヒューストンVerのほうが聞き覚えのあるかもしれませんね。
第一作目。職場の上司であるダニエルと付合い始めるも、彼の浮気を知り、傷心のブリジットが一大決心をし、タバコ・酒を止め、ダイエットを開始、転職活動を開始した日々が描写されるシーンで使われています。
05「It’s Raining Men」 Geri Halliwell
aaaaa

私と同世代の方はご存じであろう、イギリスの女性グループ「スパイス・ガールズ」のメンバーとして知られるジェリ・ハリウェルが、2001年にリリースした楽曲。原曲はウェザー・ガールズが1982年にリリースしたシングルです。
第一作目。TV局のレポーターとしての仕事が成功後、ブリジットの家を訪れたマーク。そこに、ブリジットとよりを戻したいと現れたダニエル。実は、過去に深い因縁がある2人(ブリジットは、まだ、この時、その因縁を知らない)が、激しい喧嘩(リアル・ファイト)を繰り広げてしまうシーンで使われています。
06「Out Of Reach 」 Gabrielle

イギリス出身のシンガー・ガブリエルが2001年にリリースした、彼女の代表曲の1つ。
第一作目。マークとダニエルの喧嘩の原因を知ったブリジットが、マークに謝りに行くも、その会場で、マークのNY栄転と婚約を知ることになる。傷心と共に、自宅に戻ってきてからの数日を描写するシーンで使われています。
07「Have You Met Miss Jones? 」 Robbie Williams
aaaaa

元テイク・ザットのメンバーで、ソロ転身後もヒットを連発したイギリス出身のシンガー、ロビー・ウィリアムズが歌うこの曲は、ミュージカル『I’d Rather Be Right』の劇中歌として1937年に発表された楽曲で、現在はジャズスタンダードとして親しまれています。
第一作目のエンディング、クレジットが流れるシーンで使用されています。
08「Stop」 Jamelia
aaaaa

イギリス出身のR&Bシンガー、ジャメリアが2004年にリリースした「Stop」は、サム・ブラウンが1988年にリリースした同曲のカヴァーです。
ここから第2作目。マークの家に女性が訪れていることを知り、事実を確認するためにマークの家に向かうブリジット。すると家の中から、マークと女性の話し声が聞こえてきたため、外の窓から中の様子をうかがっているシーンで使われています。
09「Can’t Get You Out Of My Head」 Kylie Minogue

オーストラリア出身のSSWであるカイリー・ミノーグが2001年にリリースした楽曲。シングルだけで1,000万枚以上売り上げた今作は、当時、日本でもかなりヒットしました。
第2作目の劇中では、マークの同僚たちとの法曹界のパーティーに出席するため、ドレスを選ぶ、ばっちりヘアスタイリングをし、タクシーで会場へ向かうシーンで使われています。
10「I’m Not In Love」 10cc

イギリス・マンチェスター出身のバンド10ccが1975年にリリースした楽曲。
第2作目。TV局のレポーターとしてタイに訪れたダニエルとブリジット。食事を共にし、流れでダニエルの宿に行き、そのまま…、という激甘な展開となるシーンで使われています。
11「Misunderstood」 Robbie Williams

第1作目のエンディング曲にも使用されたロビー・ウィリアムズが2004年にリリースされたソロ・ベスト・アルバム『Greatest Hits』に収録されているバラードです。
第2作目。麻薬所持の容疑が晴れ、タイ刑務所から釈放されたブリジットは、無事、イギリスに帰国し、自宅に戻ってくることができて、しんみりしている場面で使われています。
12「Everlasting Love」 Love Affair
aaaaa

ラブ・アフェアーが1968年にリリースした楽曲。米国のアーティスト、ロバート・ナイトが1967年にリリースした曲のカヴァーです。
第2作目。友人から、タイ刑務所からのブリジットを救い出すために、マークが奔走してくれた事、ひいては、彼がまだ自分を愛してくれていることを知ったブリジットが、彼の元へ向かうシーンで使われています。
13「You’re The First, The Last, My Everything-Edit」 Barry White
aaaaa

激渋&激甘ボイスがたまらないソウルシンガー、バリー・ホワイトが、1974年にリリースした楽曲。
第2作目。マークの元へ向かう途中に、自宅により着替えをするブリジット。いくつか酷き着こなしを経て、ようやくバッチリの服で登場した際に、曲が「Everlasting Love」から「You’re The First, The Last, My Everything」へと切り替わる。激熱です!
14「Jump Around」 House Of Pain

非黒人メンバーで構成されるヒップホップグループとして知られているハウス・オブ・ペインが、1992年にリリースした、女性の金切り声のようなSE、「JUMP!JUMP!」の掛け声が癖になる一曲。
ここから第3作目での使用曲となるが、オープニング、自分の誕生日に一人自宅で飲んだくれる場面でバックに流れるのは「All By Myself 」。しんみりとしたスタートかと思いきや、ブリジットが付けたテレビから流れてきたのが「Jump Around」。ノリノリで歌い狂う(?)らしい姿に「ブリジットが帰ってきた!」とほっこりとした気持ちにさせられます。
15「Hold My Hand」 Jess Glynne

イギリス出身のSSW、ジェス・グリンが2015年にリリースした一曲。
第3作目。孤独な誕生日を迎えたブリジットは同僚の誘いに乗って、2人で旅行に行くことにしたのですが、その行先は予想外の野外フェス。そのフェス会場のシーンで同曲が使用されていますが、野外フェスの開放的な雰囲気と楽曲がマッチしていて好きなシーンのひとつです。
16「Reignite」 Knox Brown, Gallant

アメリカ出身のR&Bシンガー、ガラントと名プロデューサー、ノックス・ブラウンのコラボ曲。ガラントの特徴的なファルセットを駆使した歌唱とネオ・ソウルの影響を感じるトラックが混ざり合って甘美的な印象を受ける一曲です。
第3作目。友人の子供たちの洗礼式で再開したブリジットとマークが、焼け木杭には火が付いて一夜を共にすることになった過程を映し出しているバックで使用されています。
17「Just My Imagination(Running Away With Me)」 The Temptations

もはや説明不要であろう、アメリカ出身のボーカル・グループ、テンプテーションズが1971年にモータウン傘下のGORDYレーベルからリリースした一曲です。
第3作目。ブリジットは、マークとジャックにそれぞれ妊娠したことを告げるが、「どちらが父親か?」問題は伝えていない。そんな折、ジャックがブリジットの家を訪れ、今後の2人、いや、子供を含めた3人の将来について語る、ほのぼのとしたシーンで使用されています。
18「Still Falling For You – From “Bridget Jones’s Baby”」 Ellie Goulding

イギリス出身のSSW、エリー・ゴールディングが歌う第3作目の主題歌。
劇中では、子供は無事生まれ、ついにマークと結婚式を挙げ、ハッピーエンドで終わるラストシーンで使用されています。
19「Worth It. 」 RAYE

イギリス出身のSSW、レイ。2023年にリリースされ、TikTokから火が付き爆発的大ヒットとなった「Escapism.」を含むアルバム『My 21st Century Blues』に収録されている一曲です。
20「Pearls」 Jessie Ware

イギリス主審のSSW、ジェシー・ウェアが2023年にリリースした通算5枚目となるアルバム『That! Feels Good!』に収録されている一曲。
21「What A Wonderful Thing Love Is」 Al Green

サザンソウルのレジェンドシンガー、アル・グリーンが1972年にリリースしたアルバム『I’M STILL IN LOVE WITH YOU』に収録されている一曲。
22「Mad About The Boy」 Dinah Washington
aaaaa

アメリカ出身のダイナ・ワシントン。幼少期より教会で歌ってきた実力派の歌手で、ブルージーな雰囲気の歌い方が特徴的かつ魅力的です。「Mad About the Boy」は、元々、ノエル・カワードというイギリス人が作詞・作曲を手掛けた作品で、ダイナ・ワシントンのカヴァーVerは、大御所クインシー・ジョーンズのアレンジにより1952年に録音されたものです。
23「A Little Respect」 The Hanseroth Twins

ティムとフィルの一卵性双生児によるユニット、ザ・ハンゼロス・ツインズ。過去に自身のバンド活動(The Fighting Machinists)や、他のアーティストへの楽曲提供を行ってきた実力派である彼らが、2024年にリリースしたデビューアルバム「Vera」に収録されている一曲。
24「It Isn’t Perfect But It Might Be – from “Bridget Jones : Mad About the Boy”」 Olivia Dean
aaaaa

イギリス出身のSSW、オリヴィア・ディーン歌う第4作目の主題歌。
自身がインスパイアされたアーティストとしてエイミー・ワインハウスを挙げているのも、確かに納得。ただ、エイミーよりはポジティブなVibesが強く、「(エイミー・ワインハウス×リリー・アレン)÷2」といった印象を受けました。
『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ使用楽曲一覧(1~3作目)
サントラに収録されている曲以外にも、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズでは、素敵な楽曲がいっぱいあります。以下に、一覧を記載しますので、気になった曲があればチェックしてみてください!
1作目「ブリジット・ジョーンズの日記」使用楽曲
- Magic Moments / Perry Como
- Can’t Take My Eyes off You / Andy Williams
- All By Myself / Jamie O’Neal
- Respect / Aretha Franklin
- Without You / Renee Zellweger
- Ring Ring Ring / Aaron Soul
- Don’t Get me Wrong / Pretenders
- Peter Gunn / Art Of Noise
- Love / Rosey
- Stop, Look, Listen(To Your Heart) / Marvin Gaye/Diana Ross
- Up, Up And Away / The Fifth Dimension
- Every Bossa
- Me And Mrs Jones / The Dramatics
- Fly Me To the Moon / Julie London
- I’m Every Woman / Chaka Khan
- Kiss That Girl / Sheryl Crow
- Someone Like You / Van Morrison
- Woman Trouble / Artful Dodger
- Pretender got My Heart / Alisha’s Attic
- Dream Some / Shelby Lynne
- It’s Raining Men / Geri Halliwell
- Christmas Green
- Ain’t No Mountain High Enough / Diana Ross
- Out Of Reach / Gabrielle
- Have You Me Miss Jones / Robbie Williams
- Someone Like You / Dina Carroll
- Not Of This Earth / Robbie Williams
2作目「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」使用楽曲
- Magic Moments / Perry Como
- The Sound Of Music / Harry Gregson-Williams
- Nobody Does It Better / Carly Simon
- Lovin’ You / Minnie Riperton
- Pick Up The Pieces / Average White Band
- Stop / Jamelia
- Super Duper Love (Are You Diggin’ On Me?)Part 1 / Joss Stone
- Can’t Get You Out Of My Head / Kylie Minogue
- What The World Needs Now Is Love / Burt Bacharach and The Staple Singers
- Sorry Seems To Be The Hardest Word / Mary J Blige
- Calling / Leona Naess
- I Eat Dinner / Rufus Wainwright & Dido
- Will You Still Love Me Tomorrow / Amy Winehouse
- Bangkok / Alex Chilton
- Loaded / Primal Scream
- I’m Not In Love / 10cc
- Think / Aretha Franklin
- Like A Virgin / Renee Zellweger & Cast
- Material Girl / Madonna
- I Believe In A Thing Called Love / The Darkness
- Misunderstood / Robbie Williams
- Everlasting Love / Love Affair
- You’re The First, The Last, My Everything / Barry White
- Crazy In Love / Beyoncé
- Let’s Get It On / Marvin Gaye
- Your Love Is King / Will Young
- Everlasting Love / Jamie Cullum
- We’ll Be Together / Sting & Annie Lennox
- Incidental Music / Alan Hewitt
3作目「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」使用楽曲
- All By Myself / Jamie O’Neal
- Jump Around / House Of Pain
- Run / Tiggs Da Author
- Slave To The Vie / Billon
- Hold My Hand / Jessica Glynne
- Blue Treacle / Jaq
- Meteorite / Years & Years
- King(The Magician Remix)/ Years & Years
- Sing / Ed Sheeran
- Thinking Out Loud(Campfire Version) / Ed Sheeran
- That Lady, PTS. 1&2 / The Isley Brothers
- Walk On By / Dionne Warwick
- Gangnam Style / Psy
- Let’s Get It On / Marvin Gaye
- Re-Ignite / Knox Brown and Gallant
- Right As Rain / Adele
- Just My Imagination / The Temptations
- I Heard It Through The Grapevine / Marvin Gaye
- That’s Amore / Dean Martin
- Sleigh Ride / The Ronettes
- Stay / Mikky Ekko
- The Hurting Time / Annie Lennox
- Fuck You / Lily Allen
- Up Where We Belong / Joe Cocker
- Mambo Italiano / Carla Boni
- Ain’t No Stoppin’ Us Now / McFadden & Whitehead
- Still Falling For You / Ellie Goulding