いざという時のために知っておきたい!銀行融資に頼らない資金調達手法3選

最近は、ネットのデータを使って、銀行以外の企業が、融資を行う事業に相次いで参入しています。
また、そういった融資は、AIによって判断するため、意思決定のスピードが速く、資金が急に必要になったときでも、素早く対応してもらえます。

もちろん時間をかけられるのであれば、金融機関からの融資を利用し、より良い条件で借りることを検討すべきですが、金融機関に融資を断られ、資金繰りに逼迫しているなど、いざというときにも何とか対処できるように、素早く資金調達ができる方法を知っておくことも大切です。

目次

契約者貸付制度

「契約者貸付」というのは、「積み立て型生命保険の積立金の一部を貸し付けてもらえる制度」のことです。詳しく言うと「生命保険の解約返戻金の範囲内でお金が借りることのできる制度」で、メリットとしては、以下の4つが挙げられます。

  • 融資のスピードが速い
    解約返戻金は、生命保険を解約した場合、戻ってくるお金のことです。すなわち、自分自身で積み立てているお金とも言えます。ですから、融資に関する審査がありません。
    その為、申し込んでから、資金が送られてくるまでのスピードは、とても速いです。保険会社によりますが、融資を申し込んだ当日に、資金を送ってくるところもあります。
  • 金利が安い
    これも、保険会社によって違いますが、カードローンや、消費者金融の金利に比べると、遙かに安いです。
    スピード重視の資金調達の場合でも、比較的安く、お金を借りることができます。
  • 返済日が決まっていない
    銀行からの借り入れや、キャッシング・カードローンの場合は、毎月、一定の金額の返済を求められますが、契約者貸付の場合は、保険の期間内であれば、いつでも好きなときに返済することができます。
    逆の言い方をすれば、返済できなければ、いつまでも借りておくことができます。
  • 信用情報に記録が残らない
    カードローンや消費者金融を利用した場合、その金額が大きければ、金融機関に融資を申し込んだ際、それを理由に断られることがあります。しかし、契約者貸付の場合は、借入をしても、信用情報に記録が残りませんので、後に金融機関から融資を申し込む際に、不利になることはありません。

ファクタリング

「ファクタリング」とは、企業が保有している売掛金をファクタリング会社へ売却し、運転資金を早期に調達することです。早期に売掛金を売却し現金化することで、経営上のキャッシュフローによる問題が素早く改善できます。
また、融資ではない資金調達手段なので、財務内容が悪化することがないというメリットがあります。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは「商品・サービスを納入する企業」「ファクタリング会社」「売掛先」の3社間の契約に基づいて、売掛金債券の売却をし、資金調達を行うことを言います。これを利用することで、「売掛先企業」から「売掛債権を譲渡するぐらい資金繰りに困っている企業」と思われてしまうデメリットがあります。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは「商品・サービスを納入する企業」「ファクタリング会社」との2社間の契約により、売掛債権を売却し、資金調達を行うことを言います。
2社間ファクタリングでは、「売掛先への通知はしないかわりに、クライアントから入金があった際、そのままファクタリング会社へ売却した売掛債権の金額を入金する。」という仕組みになっているため、売掛債権を売却した情報が「売掛先」に伝わることはありません。

【2社間・3社間代表例】 
日本中小機構金融サポート機構(2社間・3社間) ⇒ コチラ
◆ビートレーディング(2社間・3社間) ⇒ コチラ
◆AGビジネスサポート(2社間・3社間) ⇒ コチラ
◆トップ・マネジメント(2社間・3社間) ⇒ コチラ
◆SHIKIN+【資金プラス】(2社間) ⇒ コチラ
◆ベストファクター(2社間) ⇒ コチラ

クラウドファクタリング

前述の2社間ファクタリングをオンライン上で行うのが、クラウドファクタリングです。
クラウドファクタリングとは、AIを活用した、WEB完結型の2社間ファクタリングサービスです。AIを活用しているため、審査判断が速く、申込みから審査、入金まで、最短24時間で対応してくれます。
資金化のスピードが速いため、売掛債権が多く、資金繰りに悩んでいる企業が利用しやすい資金調達方法です。今のところ、積極的に、クラウドファクタリングサービスを提供している企業は、OLTA株式会社しか見当たりませんが、今後は、このサービス、もっと普及してくるでしょう。

データレンディング

「データレンディング」とは「ビッグデータ」と「AI(人工知能)」を活用し、人手をほとんど使わず、数百項目のデータを分析し、融資判断を行う融資サービスのことであり、いくつかのサービス形態に分かれています。

スコアレンディング

AIがその企業の将来的なリスクや、返済の可能性を判断して、点数化を行い、融資額や融資条件を自動的に決定するサービスです。以前から「スコアリングモデル」による融資商品は、銀行を中心にあったのですが、これは、その精度を高めたものです。ノンバンク系による融資が先行しています。

【代表例】
J.ScoreのAIスコア・レンディング ⇒ 2023年1月迄で新規契約終了

トランザクションレンディング

取引データを元に審査を行う融資サービスです。ECサイトにおける売上のデータや、決済サービスにおける決済のデータをAIが分析することで、融資審査します。
ECサイトを利用している事業主が、「銀行から仕入れ資金が借りられないけど、どうしても必要だ」というときに使えるので、ユーザー側からすれば、とても使い勝手がよいものです。

【代表例】 
◆楽天スーパービジネスローンエクスプレス ⇒ コチラ
◆GMO-PGトランザクションレンディング ⇒ コチラ

バランスシートレンディング

ネットバンクやクラウド会計ソフトから確認できる入出金の状況データから融資の審査を行うオンライン融資サービスです。クラウド経由で送られてきた簿記データをAIが分析して信用力を見極めます。

【代表例】 
◆オリックスオンライン融資サービス

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